車検の基礎知識

自動車の分類

自動車の分類区分

自動車のサイズや排気量により、次のように分類されています。

  • 小型自動車
    乗車定員10人以下で、全長4.7m、全幅1.7m、全高2.0m、排気量2,000ccのいずれも超えない乗用車のことをいいます。
    ナンバープレートの分類番号は5/7から始まる数字が表示されます。
  • 普通自動車
    車両総重量5トン未満・乗車定員10人以下で、小型自動車の基準を1つでも超えた自動車のことをこう呼びます。
    ナンバープレートには地域名の次に3から始まる数字が表示さます。
  • 小型貨物車
    乗車定員10人以下で、サイズ的には小型自動車と同じ全長4.7m、全幅1.7m、全高2.0m、排気量2,000ccのいずれも超えない貨物車をいいます。
    ナンバープレートには地域名の次に4または6から始まる数字が表示されます。
  • 普通貨物自動車
    貨物の運送の用に供する普通自動車(つまり大型トラック)で、車両総重量8t未満かつ最大積載量5t未満のもので3車軸以下のものをいいます。
    ナンバープレートには地域名の次に1から始まる数字が表示されます。
  • 中型自動車
    車両総重量が5トン以上11トン未満、乗車定員が11人以上30人未満の自動車。
    運転するためには中型免許(20歳以上、普通免許などを受けていた期間2年以上が要件)が必要となります。
  • 大型自動車
    車両総重量11トン以上あるいは乗車定員30人以上の自動車。
    運転するためには大型免許が必要(21歳以上・普通免許などを受けていた期間3年以上が要件)。
  • 軽車両
    主に原動機(エンジン)の搭載されていない車両の総称。
    運転免許は必要ないが、自動車等と同様の交通規則があり、飲酒運転などの違反行為には反則金の納付が課せられます。

    代表例:自転車、荷車、人力車、そり、人が乗っている馬や牛などの動物など。

    ただし、車いす、歩行補助車(シルバーカーなど)はこの限りではなく、歩行者の扱いとなります。
  • 大型特殊自動車
    特殊な構造の車で、小型特殊自動車の基準(長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.0m以下、総排気量1,500cc以下、最高速度15km/h以下)にあてはまらないものをいいます。

    ナンバープレートの分類番号が建設機械車は0、それ以外は9から始まる番号となり、大型特殊自動車免許で公道走行ができます。

    代表例:キャタピラ車、ローラー車、建設機械車、道路清掃車
  • 軽自動車
    排気量660cc以下、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下、乗車定員4名以下または最大積載量350kg以下。
    日本独自の自動車規格です。

    小型自動車と同じく、貨物重視の4ナンバー車と乗用重視の5ナンバー車があります。

車検の有効期間

自動車の区分・用途によって車検の有効期限は異なります。

  • 自家用乗用自動車(乗車定員10人以下のもの)
    初回は3年後、以降は2年ごと。
    レンタカーは初回も2年で以後も2年ごと。
  • 自家用貨物自動車(車両総重量8t未満)
    初回は2年後、以降は1年ごと。
  • 自家用軽乗用車
    初回は3年後、以降は2年ごと。
    レンタカーは初回2年で以後は1年ごと。
  • 自家用軽貨物車
    2年ごと。
  • 自家用自動車(乗車定員11人以上の乗用自動車または車両総重量8t以上の貨物自動車)
    1年ごと。
  • 自家用特種用途自動車・大型特殊自動車
    初回は2年後、以降は2年ごと。
    ただし、車種によっては1年ごとの場合もある。
  • 自家用二輪車(排気量250cc超)
    初回は3年後、以降は2年ごと。
    レンタルバイクは初回2年、以後1年ごと。
  • 事業用自動車(バス、運送トラック、タクシー等)
    初回も以後も1年ごと。